国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)等の科学者らの研究チームは、世界の大半の地域で生物多様性の減少が生態系の機能や人間社会の持続可能性に悪影響を及ぼす危機的なレベルに達していると報告した。研究チームは、人間が生態系を改変する以前にさかのぼり、生物群集が人間活動の結果どのように変化するかを示す世界中の学術データを使い、陸上の生物多様性の変化を分析した。その結果、土地利用の変化が原因で、世界の陸地の58.1%で生物多様性の減少が人間社会を支える生態系の能力を損なう「安全限界」を越えつつあるという。研究者らは、多くの固有種が生息するが原生生態系が大きく改変されている「生物多様性ホットスポット」が危機的な状況にあること、生物多様性の豊かな地域の中でもアマゾン流域等の土地利用変化の少なかった場所は比較的状態が良いことから、生息地の保全と再生の両方が必要だとしている。研究チームは、世界各地でこうした情報を自然保護政策に活用してもらうために、公開されている研究データを地図にして示した。
情報源 | 国連環境計画 世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画 世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | 生態系 | 国連環境計画 | UNEP | 自然保護 | 生息地 | 持続可能性 | ホットスポット | 世界自然保全モニタリングセンター | WCMC |
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