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 自転車選手ミヒャエル・シュトラッサー氏、気候変動への意識向上のためアラスカからパタゴニアへの史上最長自転車走行に挑戦

発表日:2018.07.23


  国連環境計画(UNEP)は、世界的に有名な自転車選手ミヒャエル・シュトラッサー氏がアラスカからパタゴニアまでの史上最長ルート(全長2万3000キロ)を自転車で走行する挑戦を開始したと伝えた。これは、UNEPがアスリートと共に山岳生態系の保護に関する意識向上と行動喚起を促す取組み「山の英雄」の一環で、これまでにスキーヤーのサブリナ・シマデル氏や登山家のベン・フォーグル氏も参加している。今回は、気候変動緩和のため、持続可能な移動手段である自転車を実際に選択することで、世界の人々にも自動車ではなく自転車のような手段を使うよう促すのが目的である。山岳地帯は、何百万人もの人々が生活し、生物多様性が豊かで、世界全体に淡水など重要な生態系サービスを提供している。しかし気候変動が、水源である氷河の後退や山岳特有の動植物の絶滅を招いており、1960~2003年にパタゴニアとアラスカの氷河の厚さはそれぞれ約35m、25mも減少した。観光客の増加による廃棄物も負荷をかけているが、観光客のほとんどが生態系の脆弱さを認識していないという。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 地球環境 自然環境
キーワード 生物多様性 | 国連環境計画 | 廃棄物 | 自転車 | 山岳地帯 | 気候変動緩和 | 山の英雄
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