ドイツ連邦環境庁(UBA)は、衣類や調理器具、紙等の撥水撥油剤、コーティング剤に使用されているペルフルオロ化合物(PFC類)について、環境保護の観点から報告書を公表した。PFC類は難分解性で体内に蓄積し、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)でも規制対象リストに追加されたばかり。最近、PFC類が下水処理施設や河川、水道水、室内等で検出され、議論となっている。危険な濃度に達するケースは稀だが、通常PFC類が存在しない環境や人間の血液中でも検出されており、UBAでは法的拘束力を持つ基準と削減目標を導入するよう提案。水道水委員会とともに、水道水を生涯飲み続けても健康に影響が生じない許容限度として、水道水のPFC濃度を0.3マイクログラム/リットルとするよう勧告した。また、繊維業や製紙業の工業工程では排水を完全循環させ、外部に排出しないこと、州当局が水域や下水中のPFC濃度を定期的に検査すること等を呼びかけている。
情報源 | ドイツ連邦環境庁(UBA) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境庁(UBA) |
分野 | 健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | POP | ドイツ連邦環境庁 | UBA | ストックホルム条約 | 残留性有機汚染物質 | ペルフルオロ化合物 | PFC |
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