イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)は、住宅地や商業地の開発で、野生生物の生息地を開発前よりも良い状態する「生物多様性ネットゲイン」を確保する規則案を公表した。規則案では、開発業者には生息地の種類と状態を事前に評価し、緑の回廊の創出や植樹など、生物多様性を改善する方法を示すことが求められる。開発地で環境の改善が難しい場合は、開発業者は他の場所の生息地改善の費用を負担する場合もある。既に自主的にネットゲインの手法を採用している開発業者も存在するが、規則によってネットゲイン確保の方法を標準化する。イギリスは2020年代半ばまでに年間30万戸の新築住居を供給することをめざしており、この規則案で住宅建設のニーズに応えると同時に環境の改善を図る。今後、開発業者や水・エネルギー業者、観光業者などと協議に入る。なお、「生物多様性ネットゲイン」は、大気質や水質など環境の全側面を改善する「環境ネットゲイン」という、より広範な方針の一部となる。
情報源 | イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra) プレスリリース |
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国・地域 | イギリス |
機関 | イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | イギリス環境・食糧・農村地域省 | 生物多様性ネットゲイン | 生息地改善 | ネットゲイン | 環境ネットゲイン |
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