国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、「2019年再生可能エネルギー発電容量統計」で、世界の再生可能エネルギー(再エネ)発電容量は2018年に171ギガワット(GW)増加し、全発電容量の3分の1に成長したと報告した。同統計によると、特に風力と太陽光の増設が著しく、容量増加分の84%を占めた。風力発電容量は49GW増加し、中国(20GW)とアメリカ(7GW)が牽引した。太陽光発電容量は94GW増加し、特にアジア諸国(64GW)、次いでアメリカ(8.4GW)、オーストラリア(3.8GW)、ドイツ(3.6GW)で増加が目立った。地域別では、再エネ発電容量の増加率が最も高かったのはオセアニア(17.7%増)で、アジア(11.4%)、アフリカ(8.4%)が続いた。再エネ以外の発電容量(主に化石燃料と原子力)は、2000年以降、世界全体では毎年約115GW拡大しており増加率はほぼ一定だが、地域別にみると、2010年以降、欧州、北米、オセアニアで減少し、アジア、中東で増加している。