中国科学院(CAS)、国家林業局、住宅・城鄕建設部が共同運営する中国植物園連盟(CUBG)は、2019年4月25日に北京で開催されたCUBGの第2次総会で、同国の植物園の発展と自然環境の保護促進のため、国家植物園システムの構築を提案した。自然環境の危機が深刻化する中、植物園は植物の研究・保全の学術的な場として貴重である。CUBGは植物生物多様性保全に植物園を活用することの重要性を強調するとともに、同国の在来植物種の総合的な保全計画を実施し、全ての在来植物の保全に取り組んでいる。2013年6月の正式発足以来、CUBGの加盟施設は50から116に増加、CUBGは環境・園芸教育、植物識別等の様々なワークショップを毎年開催し、全国の植物園の能力強化に貢献してきたという。中国には32の省・自治区・直轄市に200余りの植物園がある。CUBGは、国全体の植物園システムを構築することで、全植物園の所蔵植物の収集、記録、検証、保存、共有、繁殖、普及を標準化できると期待を寄せている。