北極評議会閣僚会合は、2019年5月の会合で北極圏植物相・動物相保存作業部会(CAFF)の北極渡り鳥イニシアティブ(AMBI)2019~2023年作業計画を承認した。北極圏で繁殖し世界各地に渡る渉禽類(シギ・チドリ類)には過去30~40年間に50~90%減少した種もあり、生息地の破壊や乱獲・混獲による減少が懸念される。作業計画は、これら渡り鳥の保全のための枠組と指針を定めるもので、AMBIの北極からの渡り鳥の飛路(フライウェイ)分類に従い、米州、アフリカ・ユーラシア、周極、東アジア・オーストラレーシア(オーストラリア、ニュージーランド、近隣の島々)の4つの飛路毎に優先種、保全の課題、目的、行動を掲げる。アフリカ・ユーラシア飛路ではバルト海のウミガモの混獲の削減等、周極飛路では混獲の削減、環境汚染対策等、米州飛路ではマガンの過剰繁殖の評価と対策等、東アジア・オーストラレーシア飛路では不法捕獲の防止等、具体的に記載され、他の国際・地域間協定や保護団体との協力が言及されている。今回の作業計画は、2015~2019年作業計画の次段階にあたる。
情報源 | 北極評議会 ニュース 北極渡り鳥イニシアティブ(AMBI)2019~2023年作業計画 |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 北極評議会 |
分野 | 地球環境 自然環境 環境総合 |
キーワード | 北極圏 | 渉禽類 | 北極評議会閣僚会合 | 北極圏植物相・動物相保存作業部会 | 北極渡り鳥イニシアティブ | 渡り鳥の飛路 | ウミガモ | 環境汚染対策 |
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