アメリカ海洋大気庁(NOAA)は2014年4月21日、「北極圏行動計画」を明らかにした。これは、オバマ大統領の北極圏国家戦略の実施計画に沿って、NOAAの科学者やパートナーなどが連携して北極圏の監視、理解および保護を進める際の行程表となるものである。気候変動により、北極圏の温暖化が進み、経済機会も広がりつつあるが、その一方で、海氷消失や海洋酸性化等の気候影響が、沿岸地域の回復力や健全な資源管理を損ねている。NOAAは、そのミッション(科学、サービス、保全管理)により、アラスカ州やアラスカ先住民、産業・地域社会・地元政府等に対して経済的・生態的影響への備えと適応のための環境情報を独自に提供することができるという。今回の行動計画は、NOAAの多様な北極圏プログラムの概要とともに、それらが国家戦略目標の実現にどう寄与するかも示している。また、ミッションに関するNOAAの2014年、2015年の80超の行動内容も記載している。