アメリカ環境保護庁(EPA)は、カリフォルニア、アイダホなど4州で、絶滅が危惧されているサケやトラウトを保護するため、3種類の有機リン系殺虫剤(クロルピリホス、ダイアジノン、マラチオン)の使用規制を強化する案を発表した。殺虫剤のラベルに、緩衝地帯の追加、風速・土壌中の水分・気象条件に応じた使用規制、保護種の死亡事故の報告等を記載させるもので、2010年春から実施の見込み。EPAは、これらの殺虫剤の製造業者に対し、新たな製品ラベル規制を自主的に受け入れるよう要請しているが、拒否された場合は規制を義務付ける方針だという。また、保護策の効果を評価するため、EPAは海洋水産局(NMFS)と協力してモニタリング調査を計画。製造業者にモニタリング調査の実施・資金提供を要請する方向だ。絶滅危惧種法は、EPAに、殺虫剤が絶滅危惧種やその生息地に悪影響を与えないようにするよう求めており、殺虫剤が影響を及ぼすおそれがあるとEPAが判断した場合には、NMFSや魚類野生生物局と協議しなければならない。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 健康・化学物質 自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | アメリカ環境保護庁 | EPA | 殺虫剤 | 絶滅危惧種 | 規制 | サケ | 有機リン | 海洋水産局 | NMFS |
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