アメリカ環境保護庁(EPA)は、侵入種のクサギカメムシの防除のため、未登録の殺虫剤2種の緊急使用を認めた。クサギカメムシは、中部大西洋地域の果樹に甚大な被害をもたらしており、バージニアなどの7州は、連邦殺虫剤・殺菌剤・殺鼠剤法に基づき、核果類(桃や梅など)や仁果類(リンゴや梨など)を対象として、ジノテフランを含む殺虫剤(商品名VenomおよびScorpion)の使用をEPAに申請した。EPAは、承認にあたり、この2種の殺虫剤に関してリスク評価を行い、現行の安全基準を満たしていると判断、緊急時免除を適用した。また、有機生産システム用の殺虫剤の使用も承認した。これは植物成分由来のアザジラクチンやピレトリンを含む薬剤で、カメムシの防除を必要とする多くの穀物への使用が認められ、有機栽培農家でも使用可能であるという。EPAは、今後もカメムシの虫害に関して監視を続け、持続可能で安全かつ有効な防除手段の開発を目指し、連邦議会、農務省、各州の主要機関、生産者などと緊密な協力を行っていくとしている。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 健康・化学物質 |
キーワード | アメリカ環境保護庁 | EPA | 殺虫剤 | リスク評価 | 有機農業 | 侵入種 | 果樹 | クサギカメムシ | ジノテフラン | アザジラクチン |
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