アメリカ環境保護庁(EPA)は、農薬アトラジンがヒトの健康に及ぼす影響について評価を開始する。アトラジンは、広葉樹の管理や雑草対策のために、米国内で広く利用されている農薬の一つ。今回は、発がん性、その他の人体への影響の可能性について評価するとともに、先天性の欠損や出生時の低体重、早期死との関連性について最新の研究成果も評価する。また、EPAでは、連邦殺虫剤・殺菌剤・殺鼠剤法に基づく科学助言パネル(SAP)に対して、アトラジンが両生類や水生生態系に及ぼす影響についても審査を求める予定。2010年9月には、動物毒物学や疫学に基づくアトラジンの発がん性、その他の影響の評価を公表し、ピアレビューを実施する。一連の手続きを経て、EPAでは、アトラジンの現在のリスク評価を見直すか、または健康保護のために新しい規制が必要かについて判断を下すこととしている。さらにEPAでは、飲料水中のアトラジンのモニタリングの結果を市民に迅速に伝える方法を検討するため、関係者との会合も予定している。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 健康・化学物質 |
キーワード | 生態系 | 健康 | リスク | アメリカ環境保護庁 | EPA | 殺虫剤 | 農薬 | 飲料水 | 発がん性 | アトラジン |
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