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 世界気象機関、2010年代の10年間は異例の高温と報告

発表日:2019.12.03


  世界気象機関(WMO)は、世界の気候状況に関する報告書(暫定版)を公表し、2010~2019年の10年間は異例の高温だと報告した。これによると、2019年1~10月の世界の平均気温は産業化以前に比べて約1.1℃高く、2019年は史上2番目又は3番目に高温の年となる見通しである。2015~2019年の5年間と2010~2019年の10年間の平均気温はともに過去最高となることがほぼ確実となった。この他の気候変動指標については次の通り。1)大気中CO2濃度:2019年も上昇が続いている、2)海面水位:2019年10月に過去最高を記録した、3)海洋貯熱量:現時点までの2019年の同熱量の平均はすでに最高を記録した前年を上回る、4)海洋酸性化:産業化以降26%進行している、5)海氷面積:北極域、南極域とも記録的な低水準にある、6)グリーンランド氷床:2019年8月までの1年間に329Gtが消失した。同報告書は気候変動の影響やリスクに関しても詳述している。なお、最終版の公表は2020年3月に予定されている。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境
キーワード CO2 | 世界気象機関 | 海氷面積 | 海洋酸性化 | 海面水位 | グリーンランド氷床 | 平均気温 | 気候状況 | 気候変動指標 | 海洋貯熱量
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