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 世界気象機関など、国連気候行動サミットに向け気候目標と現実の乖離を示す報告書を公表

発表日:2019.09.22


  世界気象機関(WMO)などは、国連気候行動サミットに向け、気候目標と現実との乖離が拡大していることを示す報告書を公表した。これによると、1)2015~2019年の世界の平均気温は観測史上最も高い5年間になり、産業化前の水準を約1.1℃上回るとみられる、2)気候変動の影響は10年前の想定よりも深刻かつ早期に現れている、3)2018年のCO2排出量は前年比2%増で過去最高の370億トンに達した、4)現在の気候対策のままでは、温室効果ガス(GHG)排出量は2030年でも頭打ちになる見込みはない、5)温暖化を2℃に抑えるには、各国が国別約束(NDC)で掲げるGHG削減量を約3倍に、また、1.5℃に抑えるには同削減量を約5倍に引き上げる必要がある、6)エネルギー、食料生産や土地利用を含む全部門でGHG削減が不可欠である。報告書の作成を支援したサミットの科学諮問グループは、「温暖化と気候変動による最悪の影響を食い止める具体的な対策が早急に必要だ」と指摘した。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境
キーワード 気候変動 | 世界気象機関 | 温室効果ガス | CO2排出量 | 温暖化 | GHG | 国別約束 | 気候目標 | 平均気温 | 国連気候行動サミット
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