国際エネルギー機関(IEA)は、地球温暖化を進行させることなく、運輸部門の成長を促進する道筋を示す報告書を公表した。世界のエネルギー関連のCO2排出量のうち、運輸部門は4分の1近くを占め、自動車所有台数も2050年までに3倍に増加する等、今後もCO2排出量の増加が見込まれている。報告書によると、自動車の燃費の50%改善、電気自動車への移行、水素燃料の促進等により、2050年には、運輸部門の排出量をかなり削減できるが、技術の変革は容易ではなく、政策の大幅な変化や、インフラも含めた新技術への大規模な投資が求められるという。IEAの田中事務局長は、費用対効果の高い既存の技術等を導入することが第一だが、さらに、都市開発や移動方法の改善に向けて、取り組んでいく必要性があるとしている。また、各国が関係者とともに同じ方向に向かって進むことが必要で、今後、エネルギー消費量やCO2排出量の大幅な伸びが見込まれるOECD諸国以外の国々の参加も求められる。
情報源 | 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国際エネルギー機関(IEA) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 燃費 | CO2 | 電気自動車 | OECD | 水素 | 地球温暖化 | 国際エネルギー機関 | IEA | 運輸 | インフラ |
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