世界的な気温の上昇により、洪水や暴風雨といった被害に対処する保険のコストが増大し、適切な保険金を受け取ることが難しくなる恐れがあるという報告書がイギリス気象庁等によって公表された。報告書では、世界の気温が、2℃、4℃、6℃と上昇した場合に、イギリスでの洪水や中国での台風の被害が保険にどのような影響を及ぼすかを、気候モデルと保険分野における異常災害モデルを利用して分析。世界気温が4℃上昇した場合、イギリスでは、洪水や鉄砲水により、保険の対象となる年間被害額は14%増加して6億3300万ポンドに、また暴風雨による年間被害額は25%増加して8億2700万ポンドとなる。さらに100年に1回という規模では、大洪水による被害額が30%、暴風雨の被害額が14%増加するという。一方、中国でも、世界気温が4℃上昇した場合には、台風の年間被害額が32%増加し、3億4500万ポンドになるという。気温の上昇は、降雨や風等のパターンや強さに影響し、洪水や暴風雨による被害の大きさや広がりに変化をもたらす恐れがあるという。
情報源 | イギリス気象庁(MET) プレスリリース |
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国・地域 | イギリス |
機関 | イギリス気象庁 (MET) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 気候変動 | 中国 | リスク | イギリス気象庁 | MET | 洪水 | 保険 | 暴風雨 | 台風 |
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