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 国立科学財団、海洋酸性化がサンゴの「骨粗しょう症」の原因になると報告

発表日:2020.09.02


  国立科学財団(NSF)が助成した研究によると、サンゴ礁が豊富なグレートバリアリーフと南シナ海の広い範囲で、周辺海域の酸性度が上昇していることが主な原因となり、サンゴの骨格密度を著しく低下させ、成長に大きな影響を与えていることが明らかになった。以前より、サンゴの成長に影響を与える要因として海洋酸性化の影響が疑われていたが、海水温上昇の影響と切り離して評価することが困難であった。サンゴのように炭酸カルシウムに頼って骨格を作っている動物は、海洋のpHが低下し続けて酸性化が進むと、人間の骨粗しょう症と同様に骨格の密度を低下させて、生命力を徐々に低下させていく。同研究は、海洋酸性化がサンゴの成長に与える影響を明確に示した最初の研究となった。海洋酸性化が進行すると、このような状況はさらに加速すると考えられる。

情報源 国立科学財団(NSF)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 国立科学財団(NSF)
分野 自然環境 水・土壌環境
キーワード サンゴ礁 | 炭酸カルシウム | 海洋酸性化 | サンゴ | 酸性度 | 国立科学財団 | グレートバリアリーフ | 海水温上昇 | 骨粗しょう症 | 骨格密度
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