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 アメリカ国立科学財団、メキシコ湾におけるサンゴ礁維持の可能性を報告

発表日:2022.11.15


  アメリカ国立科学財団(NSF)は、メキシコ湾とカリブ海の海水温の上昇はサンゴにとって危機的状況にあるが、温室効果ガス排出量を大幅に削減して温暖化を遅らせれば、サンゴの保護と維持をあと20年継続できるとの研究結果を報告した。同財団の支援を受けた海洋生物学者は、メキシコ湾およびカリブ海の特定地域で、排出量が非常に多いシナリオと、排出量を高い水準まで削減したシナリオで2015~2100年の気候温暖化をシミュレートし、排出量削減により、サンゴ礁がまだ健全な地域では危機的な海水温上昇の開始を遅らせることができることを発見した。サンゴ礁における生きたサンゴの被覆は1950年以来世界中で約50%減少し、カリブ海などでは、10%を超えるサンゴ礁はほとんどない。カリブ海とフロリダの一部の海水温は、早ければ2050年に危機的な高温に達し、サンゴの生存に深刻なリスクをもたらす可能性があるが、エネルギーの使用量を変える行動などを直ちに起こせば、サンゴの被覆が多いサンゴ礁を保護し維持することは可能である。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) ニュース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 地球環境 自然環境
キーワード アメリカ国立科学財団 | サンゴ礁 | 海水温 | メキシコ湾 | カリブ海 | サンゴ | 温室効果ガス排出量 | 海水温上昇 | 海洋生物学者 | 気候温暖化
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