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 国立科学財団、熱ストレスを受けたサンゴの診断指標を開発したと報告

発表日:2021.01.07


  国立科学財団(NSF)が助成した研究によると、熱ストレスを受けたサンゴを識別する新しい方法が明らかになった。ハワイ海洋生物学研究所の水槽で、熱に強い種類のサンゴと、熱に弱い種類のサンゴを数週間、暖かい海水環境下で飼育して、生成された代謝物を分析し、熱ストレスに曝されていない他のサンゴと比較した。その結果、白化前や白化初期の野生サンゴの熱ストレスに関する診断指標となりうる様々な代謝物を初めて同定した。これらの代謝物を測定することで、サンゴの健康状態を評価し、サンゴ礁の健康を確保するための最善の対策を決定することができる。温暖化によるサンゴの大規模な白化が生じる前にサンゴ礁の健康状態を監視し、先手を打った保全活動を行うための時間を確保するためには、感度の高い診断指標を開発する必要がある。研究者たちは、代謝物やタンパク質の指標を使って、現場でサンゴの健康状態をチェックできる新しいLab-on-a-chip装置の開発も進めている。

情報源 国立科学財団(NSF)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 国立科学財団(NSF)
分野 地球環境 自然環境
キーワード サンゴ礁 | 温暖化 | 保全活動 | サンゴ | 熱ストレス | 国立科学財団 | 代謝物 | ハワイ海洋生物学研究所 | Lab-on-a-chip装置 | 野生サンゴ
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