世界気象機関(WMO)は、2008年の温室効果ガス年報を公表し、大気中のCO2、メタン及びN2Oの濃度が産業革命以降、最高のレベルに達したことを明らかにした。2008年のCO2濃度は385.2ppmで、前年より2.0ppm増加し、急激な上昇傾向が続いている。1750年以降、大気中のCO2濃度は38%増加しており、化石燃料の燃焼や森林減少等がその主な要因とされる。メタンの濃度は1797ppbで、前年より7ppb増加。メタン濃度は1999年から7年間ほど変化がなかったが、2007年・2008年は著しく増加した。N2O濃度は321.8ppbで前年より0.9ppbの増加だった。一方、ハロカーボン類のうち、CFC類についてはモントリオール議定書による段階的な廃止の効果で緩やかに減少してきているものの、その代替物質のHCFC類、HFC類は、強い温室効果を有し、急速に増加してきている。ハロカーボン類の放射強制力は、合計で、N2Oの2倍近くに達しているという。
情報源 | 世界気象機関(WMO) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | CO2 | 地球温暖化 | 世界気象機関 | WMO | 温室効果ガス | メタン | フロン | HFC | N2O | HCFC |
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