国連環境計画(UNEP)は、「地中海における環境と開発の状況」(SoED 2020)報告書を公開し、現在の環境悪化傾向に歯止めをかけるために緊急かつ毅然とした行動を取らない限り、不平等感が高まり、気候変動の影響や自然資源への圧力が拡大し、取り返しのつかない環境破壊に至るおそれがあると明らかにした。地中海地域での死因の15%は防止可能な環境要因に起因しており、2016年には大気汚染への曝露が原因で22万8千人以上が早期に死亡している。同地域は、毎日推定730トンのプラスチック廃棄物で汚染され、1,000種以上の外来種が生物多様性を脅かしており、世界平均よりも20%早く温暖化が進んでいるが、2030年までに「持続可能な開発目標(SDGs)」を達成する見通しは立っていない。この状況を変えるための行動手段は、1)インセンティブと能力開発、2)セクター間の協力、3)予防行動、4)不確実下でのレジリエンス構築、5)法的義務の執行、である。
情報源 | 国連環境計画(UNEP)プレスリリース 「地中海における環境と開発の状況」(SoED 2020) |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | ごみ・リサイクル 健康・化学物質 自然環境 大気環境 環境総合 |
キーワード | 生物多様性 | 大気汚染 | 気候変動 | 国連環境計画 | 地中海 | 温暖化 | 自然資源 | SDGs | プラスチック廃棄物 | 環境破壊 |
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