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 欧州委員会、EUの炭素市場に関する年次報告書を公開

発表日:2020.11.18


  欧州委員会は欧州の炭素市場の機能に関する年次報告書を公開した。同報告書は2019年の報告と2020年の一定の進展をカバーしている。EU域内排出量取引制度(EU ETS)の対象施設からの排出量は、2018年と比較して2019年は9.1%減少しており、これは二酸化炭素(CO2)約1億5,200万トンに相当する。この減少は主に電力部門が牽引したが、産業界からの排出量はフェーズ3(2013~2020年)期間中で最も急激な減少となった。一方、航空部門からの排出量は、2018年比1%増のCO2換算で約70万トンと増加を続けている。2019年はEU ETS排出枠割当のためのオークション収入として約140億ユーロを得た。加盟国は、この2019年の収入の約77%を気候・エネルギー目標の推進に費やすが、これは規定されている50%を大きく上回る比率である。EU ETSとスイスETSのリンクは2020年1月1日に発効し、2020年9月に運用が開始された。さらに、英国のEU離脱に関する協定の発効に伴い、英国のオークションと自由割当プロセスの停止は2020年に解除された。

情報源 欧州委員会(EC)ニュース
国・地域 EU
機関 欧州委員会(EC)
分野 地球環境 環境総合
キーワード CO2 | 二酸化炭素 | 欧州 | 欧州委員会 | 年次報告書 | 炭素市場 | EU離脱 | EU域内排出量取引制度 | EU ETS | 気候・エネルギー目標
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