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 国連環境計画、抗生物質の使用に伴い発生する薬剤耐性への取り組みを報告

発表日:2020.11.25


  国連環境計画(UNEP)は、抗生物質の使用に伴い発生する薬剤耐性(AMR)問題への取り組みを報告した。人や動物が抗生物質を服用するたびに、その薬の一部、多くの場合3分の2以上が環境中に排泄されている。一旦環境中の土壌や水中に残留した薬剤は、AMRバクテリアを発生させて、人間、動物、植物に感染を広げる。例えば、抗生物質は畜産動物の成長を促進するために使用されることが多く、その後、動物の糞尿として排泄され、食物連鎖の中に取り込まれる。この問題は、不適切な管理によって抗生物質を多く含む飼料や糞尿、汚染された排水が水路や土壌に入り込むことで悪化しており、AMR感染症によって毎年推定70万人が死亡している。UNEPは、国連食糧農業機関(FAO)、世界動物保健機関(OIE)、世界保健機関(WHO)と協力してこの状況を打破するための取り組みを行っている。

情報源 国連環境計画(UNEP)ニュース Antimicrobial resistance: a global threat
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 健康・化学物質 自然環境 水・土壌環境 環境総合
キーワード 国連環境計画 | 世界保健機関 | 国連食糧農業機関 | 抗生物質 | 薬剤耐性 | AMRバクテリア | 世界動物保健機関 | AMR感染症 | 畜産動物
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