欧州環境庁(EEA)は、循環型経済に向けてのプラスチックの資源循環に関する報告書を公開し、現の生産・消費システムは持続可能ではないため、循環型で持続可能なプラスチック使用の必要性を報告した。同報告書は、プラスチックの適切な使用、循環型経済の拡大、再生可能な原材料の使用など、今後の3つの道筋を指摘している。プラスチック生産には大量の化石燃料を使用するのに加えて、経済活動の低下で石油価格が急激に下落したためリサイクルプラスチックよりも新たに製造する方が安価であり、このまま生産が増加し続けた場合、プラスチック産業は2050年までに世界の石油使用量の20%を占めることになり、現在の7%から大きく増加する。EUにおけるプラスチック生産に関連する年間CO2排出量は約1,340万トンであり、化学産業におけるEUの排出量の約20%に相当する。世界のプラスチックリサイクル市場は、現在、コストの点で需要が低下しており、自治体における持続的な廃棄物管理を難しくしている。
情報源 | 欧州環境庁(EEA)ニュース EEA報告書 Plastics, the circular economy and Europe's environment - A priority for action |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州環境庁(EEA) |
分野 | 地球環境 ごみ・リサイクル 環境総合 |
キーワード | リサイクル | プラスチック | EU | 化石燃料 | 欧州環境庁 | 資源循環 | 廃棄物管理 | 循環型経済 | 再生可能な原材料 | プラスチックリサイクル市場 |
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