欧州委員会(EC)は、EU域内排出量取引制度(EU ETS)の対象となる事業者の温室効果ガス排出量が、2020年は2019年比で13.3%減少したと報告した。航空部門はパンデミックの影響を最も受けやすい部門であり、64.1%減と最も急な減少となった。電力部門はパンデミックによる電力消費量の減少に加え、石炭火力から天然ガス火力への転換や、化石燃料から再生可能エネルギーへの転換などの脱炭素化の流れを反映し、14.9%減少した。産業部門は、鉄鋼、セメント、化学、製油所など、平均で7%減少したが、これらの削減量のうち排出効率の向上による寄与がどの程度なのかを判断することはまだできない。EU ETSでは、発電部門や産業部門などの固定施設および航空部門の事業者は、2020年の排出量を2021年3月31日までに報告することが求められ、報告率は95%を超えている。
情報源 | 欧州委員会(EC)ニュース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州委員会(EC) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 再生可能エネルギー | 欧州委員会 | 産業部門 | 電力部門 | 鉄鋼 | 温室効果ガス排出量 | 航空部門 | EU域内排出量取引制度 | パンデミック | 天然ガス火力 |
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