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 世界気象機関、気候変動がなければ北米の熱波は起こり得なかったという研究を紹介

発表日:2021.07.08


  世界気象機関(WMO)は、2021年6月末にアメリカとカナダの一部で発生した記録的な熱波は、人為的な気候変動の影響がなければ、事実上起こり得なかったという研究を紹介した。気候科学者で構成された国際チームは、今回発生した猛暑に対する気候変動の影響を定量化するため、1800年代後半から約1.2℃の地球温暖化が進んだ現在の気候と過去の気候を比較した。今回の強烈な猛暑は過去に観測された気温の変動範囲を大幅に超過するものであり、人為的な気候変動がなければどれほど稀少な現象であるのかを正確に定量化することは困難であったが、最終的には人間の影響がなければ事実上起こり得なかったと結論づけた。今回の現象は、アメリカ全土、フランス、ドイツの一部、中国、日本を含む北緯50度までの高緯度地域において、これまでにない極端な猛暑が発生する可能性について強い警告を発すものであり、科学者達は過去の気温を大幅に上回る猛暑を想定して適応計画を立てるべきであると警告している。

情報源 世界気象機関(WMO)プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境
キーワード 地球温暖化 | 気候変動 | 世界気象機関 | 猛暑 | 熱波 | 適応 | 高緯度地域 | 人為的な気候変動
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