アメリカエネルギー省(DOE)は、風力発電が過去最高の生産量を記録し、依然として同国で最も急速に成長しているエネルギー源の1つであり、質の高い雇用を生み出すものであることを示す報告書を発表した。2021年、風力発電は同国のエネルギー容量増加の32%を占め、12万人の雇用を創出し、現在、4,000万世帯に電力を供給している。また、風力発電は全米の総電力量の9%以上を占め、50%以上を占める州もあり、2021年、22の州が電力事業規模の陸上風力タービンを新規に設置した。同国の「インフレ抑制法」には、陸上・洋上・分散型風力の展開を支える重要な税制優遇措置の長期延長と、陸上・洋上風力の両方で重要となる高圧送電線の設置・建設を支援する新しいプログラムが含まれている。また、風力発電の部品や設備の国内製造・供給に対する税額控除も盛り込まれており、同国の気候変動や脱炭素化の目標達成に重要な役割を果たす風力発電産業に長期的な確実性を与え、同分野の急成長を後押しする。
