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国際エネルギー機関、水素関連の特許に関する研究結果を報告
発表日：2023.01.10
国際エネルギー機関（IEA）は、欧州特許庁との特許に関する共同研究により、水素技術の開発が、電気分解などの低排出な方法によるものに移行していることが判明したと報告した。同研究は世界の特許データを用いて、水素の供給から貯蔵、流通、変換、最終用途に至るまで、あらゆる水素技術のイノベーションについて、初めて包括的な最新分析を行ったものである。低排出源からの水素は、長距離輸送や肥料生産のようなクリーンな代替燃料がほとんど存在しない産業において、化石燃料に代わるクリーンエネルギー転換に重要な役割を果たす可能性がある。2011年から2020年までの水素に関する国際特許出願件数は、欧州連合（EU）と日本がそれぞれ28%と24%を占め、過去10年間に大きな伸びを示している。水素の潜在能力を活用することは、2050年までに気候中立を実現するという欧州の戦略にとって重要な要素だが、水素が二酸化炭素排出削減に大きな役割を果たすためには、さまざまな技術におけるイノベーションが急務である。
