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 エストニア、環境汚染の少ないオイルシェール技術を開発

発表日:2014.01.02


  エストニアが環境汚染の少ないオイルシェール技術を開発したことが、国際エネルギー機関(IEA)の機関誌で報告された。オイルシェール(油母頁岩)は水素含有量の多い有機物を多く含む堆積岩で、直接燃料にするほか、加工してシェールオイルや乾留ガス、有用な化学物質を製造することができるが、他の主要燃料よりもCO2排出量が多い。大量のオイルシェール資源を有するエストニアは、2011年にIEAと協力協定を締結し、よりクリーンで持続可能なオイルシェールの利用拡大を進めている。同国が開発し、2012年12月に稼働を開始した技術ENEFIT280は、採掘オイルシェールを100%活用し、シェールオイル、電気、ガスをより高効率で製造でき、炭素回収にも適している。さらに余熱と乾留ガスで発電することでCO2の排出を一段と減らし、唯一の副産物である無害な残灰もセメント製造用クリンカの代用として使えるため、廃棄物が発生しないという。エストニアはこの技術の利用拡大に意欲的で、ヨルダンとアメリカでもオイルシェール事業を運営している。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 水素 | CO2排出量 | 燃料 | 国際エネルギー機関 | IEA | 環境汚染 | エストニア | オイルシェール | 堆積岩
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