オーストラリア気候変動・エネルギー・環境・水資源省(DCCEEW)は、環境用水が魚や鳥の生存に果たす役割を解説した。雨天と洪水は多くの人々に困難をもたらす一方、河川の自然の流れは魚や鳥の繁殖サイクルを活性化し、何百万もの木々を救ってきた。河川の自然な流れは状況を「リセット」するのに役立ち、環境用水管理者の重要な基盤となり、乾燥した時期が再び訪れたときに、回復力のある河川や湿地を確保する。同国の広大な流域では、洪水が引いたあとの渓谷で幼鳥を捕食者から守り、自然氾濫後の川で在来魚の生息を助けるためなどに、環境用水の供給が行われている。今後数か月間、同流域全体で魚の移動、河川の連結性をサポートし、必要に応じて湿地に水を補充するために、環境用水が使用される。環境用水管理者、先住民、科学者、地域社会、土地所有者は、将来の干ばつに備えて河川システムに回復力を持たせるために尽力しており、以前ほど頻繁ではない自然氾濫の合間にも湿地の健全性を保っている。