オーストラリア気候変動・エネルギー・環境・水資源省(DCCEEW)は、湿潤な条件と環境のための慎重な水の利用という例外的な組み合わせにより、同国の盆地を流れる河川の流域全体で2021~2022年、そして2023年にかけて水鳥の繁殖に最適な状況が生み出されていると報告した。水鳥はさまざまな方法で湿地に巣を作るが、湿地を水で満たすために、環境用水は不可欠である。営巣地を取り囲む水位が適切であれば、卵や雛鳥は捕食者から守られ、親鳥は魚やその他の餌を容易に得ることができる。同国の連邦環境用水局(CEWO)は長年にわたる証拠に基づくデータを保有し、環境用水が流域全体で必要なときに必要な場所で供給されるよう、さまざまなパートナーと協力している。過去35年間の水鳥の繁殖に関する毎年の調査では、すべての種で大幅な減少が確認されているものの、CEWOは州政府、大学、先住民、地元の土地所有者などと協力し、地域の知識、資源、技術を得て、水鳥の個体数の回復に成功している。