海外ニュース


 中国、東海岸で緑藻類が大量発生

発表日:2010.06.29


  中国山東省の海岸に緑藻が大量に漂着し、青島(チンタオ)市当局や住民が懸命に除去作業を行っている。青島市薛家(シュエジャ)島の海岸付近では、アオノリ(enteromorpha)と呼ばれる緑藻が悪臭を放ちながら幅2~3メートル、長さ数百メートルの帯状に漂流しているという。国家海洋局北シナ海分局(NCSB)は2010年6月28日に、緑藻が青島の南方400平方キロメートルの海域を埋め尽くしたと発表した。この緑藻の除去と流動状況の監視のため、市当局は合計70隻の船舶を出動。さらに藻の漂着を防ぐため、沖合に網を設置した。当局者によれば、除去された緑藻は家畜の餌や農地の肥料として利用することも可能だという。藻類が水質に影響を及ぼすことはないが、水中の酸素を大量に消費して海洋生物を脅かしかねず、漁業への影響が懸念されている。北シナ海分局は、6月14日に山東省日照(ジッショウ)市の沿岸沖に初めて大量の緑藻を発見して以来、北へと漂流する緑藻の監視を続けているという。

情報源 中国環境保護部(MEP) プレスリリース
国・地域 中国
機関 中国環境保護部(MEP)
分野 自然環境
キーワード モニタリング | 肥料 | 飼料 | 中国環境保護部 | MEP | 青島市 | 緑藻 | 悪臭 | 除去 | 山東省
関連ニュース

関連する環境技術