スウェーデン環境省は、同国の約30の政府機関(環境保護庁や気象水理研究所など)が連携し、EUのバルト海地域戦略の実施を推進しているとのコメントを発表した。海洋における有害物質の削減政策の管理や、地域別気候適応戦略の構築、商品やサービスのグリーン調達の拡大など、優先分野や最重要プロジェクトにおいて、各機関が指導的な役割を果たしているという。スウェーデンがEUの議長国を務めた2009年に採択されたこの戦略は、バルト海の海洋環境の向上や、沿岸地域におけるグリーン成長の促進を目指しており、クリーンな船舶輸送やバルト海の富栄養化の改善など、さまざまな協力プロジェクトが策定されている。エク環境大臣によると、この戦略によって、数億クローネに値する研究および行動プロジェクトの開始が可能になり、環バルト海協力に積極的に取り組み、幅広いネットワークを有するスウェーデンの各機関は、戦略を推進する格好の条件にあるという。また、こうした取り組みは、ヘルシンキ委員会(HELCOM)のバルト海行動計画の実施にも貢献している。