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 ニュージーランド環境省、海洋環境の現状に関する最新報告書を発表

発表日:2022.10.13


  ニュージーランド環境省は、同国における海洋環境の現状と将来の展望に関する最新の報告書を発表した。気候変動が引き続き海面温度の上昇、海面の上昇、海洋酸性化を引き起こしていて、6か所の沿岸監視地点すべてで年平均海面が上昇しており、その速度も速くなっている。2020年までの60年間の海面上昇率は、それまでの60年間に比べ、2倍以上になっている。海面上昇は沿岸の地域社会、インフラ、生物多様性に影響を与えるものであり、同国の何千キロもの道路や水道管、建物が、0.6メートルの海面上昇に対して脆弱である。1998年から2020年の間に海洋酸性度が8.6%上昇した地域もあり、海洋酸性化は貝類の成長や繁殖を妨げ、海洋生物を支えるサンゴを死滅させる可能性がある。土地利用の拡大、都市開発、農業などの人間活動は水質悪化の原因となり得るが、沿岸の水質は視覚的透明度、溶存酸素、腸球菌の指標で概ね悪化している。同報告書は気候変動、汚染、人間活動、その他の圧力により、同国の海洋環境が危機に瀕していることを示している。

情報源 ニュージーランド環境省 ニュース
国・地域 ニュージーランド
機関 ニュージーランド環境省
分野 地球環境 水・土壌環境
キーワード 生物多様性 | 気候変動 | 土地利用 | 海面上昇 | 報告書 | インフラ | 海洋酸性化 | 海洋環境 | 都市開発 | ニュージーランド環境省
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