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 イギリス、食料増産と環境保全の両立を目指す「グリーン・フード・プロジェクト」の報告書を公表

発表日:2012.07.10


  イギリスの農業・食料担当ペイス大臣は、2012年7月10日、食料増産と環境保全の両立を目指す取組「グリーン・フード・プロジェクト」の初回報告書を発表した。イギリス政府は、2050年までに世界人口が90億人に増加し、食料は7割の増産が必要との試算結果を2011年1月に公表。一方、世界で生産される食料の3~5割が捨てられているとも推定しており、持続可能な方法で食料を生産・消費する方法を見出すことが課題となっていた。このプロジェクトでは、農家、製造業者、小売業者、ケータリング業者、環境活動家、科学者等が初めて共同でこの課題に取り組み、パン、カレー、乳製品など5分野で今後の生産と消費を分析した。報告書では、その分析結果として、生産における省エネ・節水、収穫量向上、最新技術の導入、環境保全の管理、有能な若者の食品産業参入の促進など、環境を保全しつつ食料を増産するために必要な第一歩を示した。ペイス大臣は、イギリスは狭い国土ながら食料サプライチェーン全体が協力して技術革新や無駄削減に努め、世界の範となることを目指すとしている。

情報源 イギリス環境・食料・農村地域省(Defra) プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 イギリス環境・食料・農村地域省(Defra)
分野 自然環境 環境総合
キーワード 省エネルギー | プロジェクト | 持続可能 | 環境保全 | 技術革新 | 食料 | サプライチェーン | 増産 | Defra | イギリス環境・食糧・農村地域省
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