イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)は、食品・飲料生産の向上と環境改善をともに実現する技術開発コンペティションを実施し、助成対象21社を決定したと発表した。これはDefraと技術戦略委員会、バイオテクノロジー・生物科学研究会議、スコットランド政府が共同で実施する2つのコンペティションの第1弾で、中小企業を対象に、環境配慮型のパブ用ビール冷蔵装置の開発や、地場産品のインターネット購入、水使用を大幅に低減する農業灌漑システム、無農薬によるジャガイモの疾病対策の研究などに、それぞれ最大2万5000ポンド、総額50万ポンドの助成が決定した。さらに、第2弾として、食品の加工や生産の効率・持続可能性・競争力を向上させるプロジェクトに投資する企業に対し、総額1500万ポンドまで助成を行う予定で、年内にその結果を発表するという。Defraは、「世界人口が急増するなか、我が国の世界最高レベルのイノベーションを食品産業や農業に活用すれば、経済成長と環境改善を実現できる」としている。