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 ドイツ、新興国における炭素回収・貯留技術(CCS)の有用性に関する調査を実施、最終報告書を公表

発表日:2012.09.17


  ドイツのヴッパータール気候・環境・エネルギー研究所は、インド、中国、南アフリカの3カ国を事例にした、新興国における炭素回収・貯留技術(CCS)の有用性に関する調査の最終報告書を公表した。これら3カ国は、膨大な石炭埋蔵量を持ち、エネルギー供給の大部分を石炭によって供給しており、さらにエネルギー需要が急速に増加していることから選択された。調査では、これら3カ国において、適切な地質を持つ場所に長期的に貯留できる炭素量の推定や、CCS技術を伴う石炭発電の経済・環境等の評価、CCS技術実施の促進・阻害要因の確認などが行われた。報告書は、3カ国におけるCCS技術が果たすべき役割に関する総合評価や今後の展開のための提言も述べており、結論として、これら3カ国でCCS技術がCO2排出削減に有効となるためには、CO2排出源と炭素貯留候補地との適合性(ソース・シンク・マッチング)やCCS技術を伴う発電所の経済性、環境規制、世論の支援など多数の条件を満たさなければならないとしている。

情報源 ヴッパータール気候・環境・エネルギー研究所 プレスリリース ヴッパータール気候・環境・エネルギー研究所 グローバルな視点での新興国CCS技術 研究概要
国・地域 ドイツ
機関 ヴッパータール気候・環境・エネルギー研究所
分野 地球環境 環境総合
キーワード CCS | CO2 | 中国 | インド | 報告書 | 炭素 | 回収・貯留 | ヴッパータール気候・環境・エネルギー研究所 | 南アフリカ
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