2011年7月1日、フランスのエコロジー・持続可能な開発・運輸・住宅省(MEDD)エネルギー・気候総局のホームページで、二酸化炭素回収・地中貯留(CCS)プロジェクトに関する地質調査の独占許可案に対し、パブリックコメントの募集が開始された。この地質調査の独占許可は、世界最大の鉄鋼メーカー、アルセロール・ミッタル社が、欧州研究調査プログラムに含まれるULCOS(超低炭素製鉄)プロジェクトの一環として2010年4月に申請したもので、フランスのロレーヌ地方にあるフロランジュ製鉄所から排出されるCO2の回収・貯留に向け、工業用実証モデルを設置するための地質調査を対象とする。フランスでは、鉄鋼業はCO2排出量が最も多い産業に入り、全工業施設合計CO2排出量の約3分の1を占める。世界的にも、産業から出るCO2の30%以上は鉄鋼業による。そのため鉄鋼業界では、この排出に歯止めをかけるため、CO2を回収して適切な地層中に貯留し、大気中に排出しないようにする計画である。
情報源 | フランス エコロジー・持続可能な開発・運輸・住宅省(MEDD)プレスリリース |
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国・地域 | フランス |
機関 | フランス エコロジー・持続可能な開発・運輸・住宅省(MEDD) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | CCS | CO2 | フランス | 回収・貯留 | 地層 | 鉄鋼 | 製鉄 | エコロジー・持続可能な開発・運輸・住宅省 | MEDD | アルセロール・ミッタル社 |
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