イギリス気象庁は、北極の海氷面積が観測史上最小になったことが、米国立雪氷データセンター(NSIDC)の最新観測データで確認されたことを明らかにした。海氷モニタリングを行っているブレーメン大学(ドイツ)と日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)でも、同様の結果が得られたという。NSIDCによると、北極の海氷面積は2012年9月16日、2007年に記録されたこれまでの最小値(417万km2)を更新し、341万km2にまで縮小した。1979年の観測開始以来、北極の海氷は長期的に縮小傾向にあるが、そのペースは過去15年間で加速し、史上最小値の6位までが最近の6年に集中している。2012年については、3月には近年で最大級の面積であったものの急速に融解が進み、イギリス気象庁は、高気圧や暴風雨等、多くの要因が寄与したとしている。将来予測には世界の科学者の間でかなり差が見られるが、同庁は2025‐2030年にも夏の北極には氷がなくなると予想し、引き続き北極の今後の海氷縮小とその影響について調査するとしている。
情報源 | イギリス気象庁(MetOffice) プレスリリース |
---|---|
国・地域 | イギリス |
機関 | イギリス気象庁(MetOffice) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 宇宙航空研究開発機構 | JAXA | イギリス気象庁 | 北極 | 海氷 | 観測 | MetOffice | 米国立雪氷データセンター | NSIDC | ブレーメン大学 |
関連ニュース |
|