川崎重工業(株)は、農林水産省の公募事業による稲わらを原料とするバイオエタノール実証試験を完了し、非食用バイオマスである稲わらから低コストでバイオエタノールを製造する技術を確立したと発表した。同社では、2008年度から2012年度の5年間にわたり、秋田県の全面的な支援のもとで、(社)秋田県農業公社とともに、農林水産省の「ソフトセルロース利活用プロジェクト」に取り組んできた。平成21年11月に秋田県潟上市に200リットル/日の生産能力を持つ製造実証プラントを設計・建設し、平成22年10月には、同プラントで製造したバイオエタノールを使用した自動車の走行実証試験に成功した。従来の技術では、稲わらの糖化工程に硫酸や酵素を使用するため高コストになる問題があったが、同社の技術では、熱水のみで糖化処理を行うことができるため、環境性・経済性に優れている。同プラントでは、稲わらの前処理・糖化・発酵・蒸留および無水化まで一貫して連続稼動させることにより、JISに適合したバイオエタノールを安定して製造可能で、商業規模で1リットルあたり40円の製造コストを実現できるという。
情報源 |
川崎重工業(株) プレスリリース
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機関 | 川崎重工業(株) |
分野 |
地球環境 ごみ・リサイクル |
キーワード | バイオエタノール | 農林水産省 | バイオマス | 実証 | セルロース | 川崎重工業 | 糖化 | 稲わら | 秋田県農業公社 |
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