三井造船(株)は、マレーシアで、パームオイルの製造工程で排出される空果房(EFB)を原料とするバイオエタノールの実証事業を世界で初めて開始すると発表した。この事業は、同社とマレーシアのパームオイル産業民間最大手サイムダービー社(SD)の研究開発部門を担当するサイムダービー・リサーチ社(SDR)が共同で実施するもので、SDのテナマラン搾油工場の隣接地に実証プラントを建設し、2011年2月より1.25トン/日のEFBを原料にエタノール製造技術の実証を行う。アブラヤシのEFBは非可食かつ繊維性のバイオマスであり、食料と競合しないバイオ燃料を生産できる。また、バイオエタノール製造の商業化には、年間を通じて低価格で大量の原料の長期安定供給が不可欠であるが、マレーシアやインドネシアは、世界のパームオイルの約9割を生産し、搾油工場で排出されるEFBは年間4,000万トンに達することから、バイオエタノール製造に最適な場所であるという。同社らは、実証で得られたデータに基づき、早期の商業化プラントの稼働開始を目指すとしている。
情報源 |
三井造船(株) プレスリリース
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機関 | 三井造船(株) |
分野 |
地球環境 ごみ・リサイクル |
キーワード | バイオエタノール | バイオマス | 実証 | マレーシア | 三井造船 | パームオイル | 空果房 | アブラヤシ | 非可食 |
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