環境省は、青森県で計画されている「(仮称)むつ小川原港洋上風力発電事業」に係る計画段階環境配慮書について、平成26年1月9日付けで経済産業大臣に対し環境大臣意見を提出した。同事業は、むつ小川原港洋上風力開発(株)が、青森県上北郡六ヶ所村のむつ小川原港の港湾区域内等において、総出力80,000kWの着床式洋上風力発電設備を設置するもの。再生可能エネルギーの導入に資するものである一方、同事業の事業実施想定区域及びその周辺には、特に鳥類にとって重要な地域が存在する。今回の環境大臣意見では、1)今後、他の設備との累積影響も考慮した上で鳥類への影響を予測し、風力発電設備の位置等の決定に反映すること、2)鳥類の飛翔ルートの把握・年間衝突数等について定量的に予測するとともに、騒音等の他の項目も適切に調査を行うこと、等を求めている。今後、事業者は、経済産業大臣からの意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価を行うこととなる。