(一財)日本気象協会は、2014年春の花粉飛散予測(第3報)を発表した。花粉の飛散数は前年の夏の気象条件が大きく影響し、一般に気温が高く、日照時間が多く、雨の少ない夏は花芽が多く形成され、翌春の花粉の飛散数は多くなる。今回の予測は、最新の長期予報や花芽調査などに基づいて、前回予測(第2報)を一部修正したもの。これによると、2014年春のスギ花粉の飛散開始時期は、北陸や東北の日本海側は例年より遅く、その他は概ね例年並みと予想され、九州・東海地方は2月上旬、四国・中国・近畿・関東地方は2月中旬の見込み。また、2014年春のスギ・ヒノキ・シラカバの花粉の総飛散数は、九州から近畿地方のほとんどの地域と北海道は例年並みかやや多く、東海から東北地方は例年より少ない見込み。花粉の飛散数が多かった前年(2013年)に比べると、九州から東北地方は少なく、特に本州の日本海側と関東甲信地方は非常に少なくなる見込みという。同協会では、今後の花芽調査や気温予測などのデータを基に内容を更新する予定。