農林水産省と国土交通省は、「沿岸部(海岸)における気候変動の影響及び適応の方向性検討委員会」を設置すると発表した。平成25年9月の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)総会において、第5次評価報告書のうち、気候変動の自然科学的根拠に関する報告書が承認・公表された。同報告書によると、海面水位は、21世紀末で0.26~0.82m上昇すると予測されており、平成19年の第4次評価報告書で0.18~0.59m上昇するとしていたのに対して大きな値に見直しがされた。この他にも、気候変動に伴う台風の巨大化等も指摘されている。今回設置した委員会では、第5次評価報告書で新たに示された気候変動の予測値に対して、様々な影響を明らかにし、これらの影響に対して適切な適応策を検討する。なお、第1回委員会は、平成26年8月5日に開催されるという。