環境省は、平成26年度北海道ブロックの公共用水域及び地下水における放射性物質モニタリングの測定結果(速報値)を公表した。同省では、水質汚濁防止法の改正(平成25年12月施行)を踏まえ、平成26年度から全国の公共用水域及び地下水それぞれ110地点において、放射性物質の常時監視を実施している。今回、北海道ブロックの公共用水域(河川)9地点、地下水2地点を測定した結果、全βは、河川の水質・底質、地下水ともに、過去の測定値の傾向の範囲内であった。γ線核種は、水質9地点中5地点・底質全9地点、地下水全2地点で、検出下限値を超える自然放射性核種が確認された。さらに、底質の3地点で、検出下限値を超える人工放射性核種Cs-137が確認されたが、過去の測定値の傾向の範囲内であった。同省では、水環境における放射性物質の存在状況を把握するため、次年度以降も継続してモニタリングを実施するという。