(独)日本原子力研究開発機構と大阪大学は、ダイハツ工業(株)との共同研究により、触媒の反応過程における電子の動きを、その場で詳細に観測するための測定技術を開発したと発表した。触媒反応においては反応分子、触媒、さらには触媒を支える担体などがそれぞれの間で複雑に電子のやり取りをしている。今回、研究グループでは、その電子の動きを捉えるのに適した測定技術として原子力機構が独自に開発を進めてきた先端X線分光法を用い、自らが開発に関与してきた自動車排ガス浄化のためのインテリジェント触媒と、一般的な自動車触媒を、触媒が働いている環境下で比較測定。その結果、触媒となる貴金属とその触媒を支える担体との間での電子の動きがインテリジェント触媒の自己再生能、さらには反応ガスの吸着能を支配していることを解明し、開発した測定技術の有効性を実証した。この方法で得られる電子の動きに基づく分析が、貴金属の使用の低減・代替を目指す自動車触媒や燃料電池電極触媒などの触媒開発に、新たな指針を提示できると期待されるという。
情報源 |
(独)日本原子力研究開発機構 プレスリリース
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機関 | (独)日本原子力研究開発機構 大阪大学 ダイハツ工業(株) |
分野 |
地球環境 大気環境 |
キーワード | 燃料電池 | 触媒 | 自動車排ガス | 大阪大学 | 貴金属 | 測定 | 日本原子力研究開発機構 | ダイハツ工業 | 排ガス触媒 |
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