環環境省は、「平成27年度動植物園等の公的機能推進方策のあり方」の検討結果を公表した。動物園等は多様な機能を有しており、近年では、希少野生動植物の種の保存や環境教育・普及啓発等の場として、重要な役割を担うようになっている。一方、こうした動植物園等の公的機能を位置づける法制度は存在せず、社会的な位置づけが明確になっていなかった。こうした情勢を踏まえて、特に環境省として取り組むべき生物多様性の保全に係る機能の推進のあり方等について、学識者、動物園園長、専門家等による検討が行われた。動植物園等の公的機能推進のため、公的機能の明確化および社会的な認知度の向上を図ることにより、動植物園等が実施する生物多様性保全の取組をより一層促進させることが重要であり、種の保存法の改正等、一定の基準を満たしている動植物園等に対する規制運用の見直しや各種支援を講じるなどの方策が報告された。