国土交通省は、港湾における洋上風力発電の占用公募制度の運用指針を公表した。洋上風力発電施設は、長期間にわたり港湾区域を占用することとなるため、占用者の選定にあたっては、公募制度を活用し洋上風力発電施設の設置や維持管理等を確実に実施できる者を選定し、事業者の地位の明確化を図ることが重要となる。今回の運用指針は、港湾管理者が占用者を適切に選定できるように、占用者の評価項目の参考事例などを取りまとめたもの。1)実施方針、2)実施体制、3)計画内容の具体性、実現可能性、4)港湾の開発、利用及び保全への配慮、5)占用料の額、資金計画、収支計画、6)港湾、地域への配慮などが記載されている。また、公募占用指針の策定や占用者の選定にあたっては、「評価・選定委員会」を設置して実施する旨が記載されている。この運用指針の活用により、港湾における洋上風力発電の導入が円滑に進むことが期待されるという。