環境省は、平成28年度に地方自治体等が実施した、ゴルフ場で使用される農薬についてのゴルフ場排出水等の水質調査の結果を公表した。この調査は、同省が定めた「ゴルフ場で使用される農薬による水質汚濁の防止に係る暫定指導指針」に基づくもの。同指針では、ゴルフ場で使用される農薬に係る水質調査の方法や、ゴルフ場の排水口での遵守すべき農薬濃度目標(指針値)等を定めており、同省では、平成2年度以降毎年度、各都道府県等に対して、管下市区町村調査分も含めた報告を求めている。今回、44都道府県の1,038か所のゴルフ場を対象に、延べ27,812検体について、ゴルフ場排出水の水質調査を実施した結果、指針値を超過した事例はなかったという。なお、平成29年3月に策定された新指導要領では、生態系保全の観点から水産動植物被害の防止のための「水産指針値」が新たに定められた。