環境省は、「平成28年度低コスト・低負荷型土壌汚染調査対策技術検討調査」対象技術の評価結果を公表した。同調査は、実証試験段階にある低コスト・低負荷型の土壌汚染調査・対策技術を公募し、実証試験と評価を行うもの。平成28年度は、(株)大林組の「簡易遮水層併用型吸着層工法」について、1)吸着層設計手法の合理化、2)簡易遮水層の遮水効果、3)吸着層の吸着機能の検証などの観点から実証試験を行い、学識経験者等7人からなる委員会により、当該技術の実用性や経済性および環境負荷などの評価が行われた。同技術は、重金属含有ズリ・土壌の対策工法(吸着層工法)において、盛土の底部に透水性の低い簡易遮水層を設置することで、重金属汚染拡散リスクの低減を図ることを目指したものであり、浸出水の遮水や流れの制御については十分な成果が得られたという。