国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は、「魚類の棲みやすさ」を簡単にスコア化できる「魚の棲みやすさ評価プログラム」を開発したと発表した。水田への灌漑や排水を目的として、人が整備・管理してきた農業水路は、魚類など水辺の生きものたちの貴重な生息場所となっていた。しかし、対象の水路が魚にとって棲みやすいかどうかを判断する目安や、改善方法などははっきりと示されていなかった。今回、魚の生息環境を、「流速」「水深」「植生」などの指標と、魚類の「種数」と「総個体数」から簡単・自動的に評価する「魚の棲みやすさ評価プログラム」を開発し、「魚の棲みやすさ」を5段階のスコアで「見える化」をした。さらに、この手順と、魚にとって棲みやすい水路を作るための簡便な改善方法をまとめた評価マニュアルを作成した。今回の成果は、農業農村の環境保全活動などを支援する交付金事業において、多様な主体や地域住民による活用が期待できるという。
情報源 |
農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構) プレスリリース
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機関 | 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構) |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 生態系 | 見える化 | 農研機構 | 環境保全活動 | 魚類の棲みやすさ | 評価プログラム | 魚の生息環境 | 農業水路 |
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